マクルーハン『メディアの法則』講読メモ2

マーシャル・マクルーハン+エリック・マクルーハン 監修・序 高山宏 訳 中澤豊『メディアの法則』 NTT出版 20002年

 の講読メモです。

 水色の箇所は本の内容ではなくわたしの感想や推察です。
 灰色の部分はわたしの注です。
 緑色の部分は、文章の内容としては脇道だけれども、わたしの興味を引いたので抜粋した部分です。

 この記事ではコメントを許可しているので、わたしが何か間違ったことを書いていたり、問題のある書き方をしていたり、耳寄り情報があるなどの場合は、コメントに書き込んでお知らせいただけると大変助かります!

はじめに(p.2〜 8)

「フラストレーションの問題」
「この本に書いてあることはあなたにとって都合がいいかもしれないが、科学的ではない」

 伝統的な意味での科学ではなかった
『メディアの理解』の文章のスタイルは、文章の流れの非連続的特徴を出すために意図して選択され、何度も書き直された末に出来上がった
 読者の感受性を揺さぶって、本の主題を自ら上手く補完し、完成させることができるような意識状態に読者を放り込もうとした(詩の世界)
 読者を鍛錬する手段として読者を直接諷刺する
 そうした論述方法をどうやって「科学的」にするか
 カール・ポパー卿『客観的知識』の中に答えが→「反証可能なかたちで言明されたもの」
→「誰でも、それが証明だろうと反証だろうと、自ら試みることができる言明」をめざす
 反証がないことが真実なのではなく、証明や反証を誰もが試みられるという点で再現性があり、客観性があることを目指す ということかな

最初のメディアの法則
1「拡張」
 あらゆる技術は人間のある特定の器官や機能を拡張子増幅する。
2「閉鎖」
 感覚は平衡を保とうとするため、経験のある部分が高められたり強められたりすると、他や弱められる。
3「反転」
 あらゆる形式はその潜在力の限界点を超えて押しやられる時、本来の性質を「反転」させる
4「回復」
 新しいメディアの内容は常にそれ以前のメディアである
これら4つの法則間の内部調和、内部調和と隠喩の関係

 メディアが感受性を拡張し変容させるやり方の研究
 第一章は、視覚空間と聴覚空間、そしてそれらが文字の使用と電気技術によっていかに進展してきたか についての研究 感覚間の相互浸透についてはより吟味が必要

 隠喩との関連を見つけようとするうちに発見↓
 発話とは外へ出ることであり、そうならばメディアはことばのようなものではなく、まさしくことばであり、「法則」はメディアの言語構造を解く手がかりだった
 発話と人工物の間の結びつきの研究
 人間の発話と人工物にのみ当てはまる法則

 フランシス・ベーコンの「四つのイドラ(偶像)」 コミュニケーションの偏向--メディアによって強いられた盲目の状態--についての手掛かり
 ヴィーコ 語源学と解釈学 言語の中にあらわになっている感受性の偏向の形式を意識 「われわれの人間精神そのものの変化容態」

 文体について
 文体を内容に合わせようとした。章ごとに文体が異なっている
 第一章 万華鏡 内容が圧縮され、主題と意図が複雑な均衡を形成
 第二章 軽快 物語ふう
 第三章 物語ふう
 第四章 詩の形式 テトラッドは中期に取り囲まれた「節」「連」
 この本の五つの章がまた、ひとつのテーマへのモザイク状のアプローチ
 気になった章だけ調べ、他は無視して構わない

 テトラッドとは:4つの法則のこと。