授業や勉強やノートやアイデアのこと。思いつくのが楽しい!

 きょうは久々に「対面授業」でした。

 オンライン授業になって久しく、久々に「普通の授業」を受けに学校に行って寄り道して帰ってきました。

 そこで思ったんですけど、ダメですね、自分というものがわかってきた(自分の感覚にどんどん輪をかけて敏感になってきた)からというのもあり、わかったのが、
 学校に行って、90分、黙って座って人の話を聞く、って、しんどかったんだなぁということでした。

 聞く講義が面白い講義であればあるほど、その講義に色々頭の中を刺激されて、関連づけて思い浮かんで議論したくなること(=考えたいこと)が思い浮かんで、喋りたくてうずうずしてきてしまうんです。ディスカッションの時間プリーズ!みたいな。
 別に授業を受けている他の人や講義している先生を邪魔したいわけでもないので黙っていますが。
 聞く話の面白さに興奮するあまり、喋りたくなってしまうし、
 ああ、喋らないでいるとやっぱり自分が本当は自分なりに色々考えているし色々学んできたよな、っていうことを忘れてしまうし、
 あと何というか消化不良になる感じがしました。
 だから喋る代わりにこうしてブログに書いています。
 今日はノートを持っていくのを忘れてしまったので、なおのことしんどかったのですが、今度からは喋りたいと思ったことはノートに書いて放電していこうと思いました。

 2年生ぐらいのころから、「わたしは3日授業を受けたら3日その授業で学んだことのアウトプットに使わせてもらわないとしんどいんじゃないか」って勘付いていたんですけど、本当にその通りだったみたいです。
 わたしにとって学びとは、知識を吸収することだけでなく、新しいことを学ぶその刺激によって、無意識の底に沈んでいる様々な記憶=溜め込んできた知識を思い出すことでもあります。
 でもせっかく思い出しても、思い出したこと=浮かんできてくれたアイデアの行く場所がないと、アイデアが悲しんでしまいます。
 ……うん、ノートは忘れないようにしなきゃ。

 今までは、そうは言ってもあまり授業中に喋りたくなること自体ここまで強くは感じなかったし、授業の内容も授業中に思い浮かんだこともストックみたいに全部ノートに書いては、そのノート自体全く読み返さないみたいな、そんな感じだったのですが、ここにきてようやく授業の受け方も改革できそうです。(とはいえ、もうほとんど取ってる授業ないんですけどね……😓)
 授業って、せっかくだから全部覚えておきたい精神で今まで臨んできたのですが、
 人間の記憶力がそういうふうにはできていない以上、その時々で取捨選択でもいいというか、実はそっちの方が活かせる知識の得方ができるのかもなと思いました。ピンポイントに絞るというか。
 それにどうせわたしの記憶力だと、ピンポイントに絞ってそのほかを忘れたつもりでも、いつか何かの刺激でなんでも思い出せちゃうんですよね。経験則。
 いや、絞るというよりも、「ここを中心にする」っていう焦点を決めるって感じか。画角すべてにピントを合わせようとするんじゃなくて、ピントを合わせる対象を絞ってみる。
 特に興味深いと感じるトピックを抽出してみる、みたいな感じで聞くのもアリかなって思って。

 わたしは、「直感」で、何かわからないけど頭に浮かんだビジョンとか、思い浮かんだメロディやリフとか、新しくこれを作ったらどうかみたいな名案とかが、「わたしがここにいなければ生まれ得ないもの」として尊いものだと思っていたんですけど、そしてそれも間違ってないんですけど、
 それだけじゃなくて、「それを聞いて/読んで/触れてetc.これを思い出した」っていうのも十分、「わたしがその話を聞かなければ生まれ得ないもの」つまり独自性ですよね。
 それとそれを、どっかで結び付けて思い出す、その繋げ方って多分わたしの(それぞれ人間の)それまでの経験が生んだ無意識=それまでの学習の所産から来ているわけだから。 

 あと最近思うのが、独自性は大事だし、かといって裏付けは必要だし、っていうところが研究の難しいところですが、
 自分のこうした独自のひらめきや関連づけを、今まで似たようなことに関心を持って研究してきた人たちの営み(先行研究、研究の歴史、研究対象の歴史……)と接続するように論じることができれば、その2つを果たすことができるのかな、って今は思い至っています。

 そろそろ本腰入れて、卒論に向けて自分の中身を整理していく必要があるなと思います。
 そういう内容もたくさんブログに書くことになると思います。よろしくね。

 うん、大学とか研究って意味でも、ブログを書く習慣を身につけてきてすっっっっごくよかったなって思っています。

 もともと頭の中に考えていることがあって、それを書く、というよりも、
 書いて初めて、頭の中のモヤモヤが言葉になる、っていうものだと思うので。
 そして言葉(作品とか表現の形は他にもあるけど)になって初めて、人を説得したり動かしたりする力になるから、
 考えや気持ちやモヤモヤを、とにかくまとまらなくてもいいからまずは書き出す、っていう習慣と、そのための場所を自分に作ってあげたことって、すごいことだったんだなって。

 学問的に論じる以前の、自分の直感の手触りを思い出すためにも、ブログは本当に最適なツールです。

 たのしい。