「銀葉」

 展開を褒められることが多い曲です。

 確かに、お花畑を歩いていたら、急に冬枯れの景色が広がったり、一面荒れ果てて何もなくなった場所から翼を広げたり、そしたら青空の中を、花畑の上を羽ばたく鳥になれたり、そんな曲ですから。

 ささくれていたり、冷えて痺れていたり、乾いて、強くはあるけれど優しくなれない身体とこころに響くように歌いました。
 潤いを与えるように。
 だから、聴く美容液かもしれません。

 心ない言葉に晒されて傷ついている心に届きますように。

 その心ない言葉も、傷ついた心から発されるのなら、
 その心にも届きますように。

 この声が、この歌が、この音が、あなたを包む優しい風になりますように。
 優しい花の香りになりますように。
 そして時には、あなたを導く力強い腕になりますように。

 この曲は平和への祈りです。
 平和っていうのは、人の言葉を聞いたり人を癒したりするだけじゃなくて、
 一人一人が、自分自身に寄り添ってあげることから、実現できることだと思います。
 でも、まだまだ、自分で自分に優しくなってあげることは、ふつうのことではないかもしれないから。
 そのために、この歌があります。

 お守りみたいに、あなたを包む毛布みたいに、あなたを癒す温かいお風呂とか、ほっとできる暖かい空気のようなものになれていたら、とても嬉しいです。

「銀葉」

 収録アルバムはこちらです。

https://shobuwi.booth.pm/items/3090082

 「銀葉」のほかにも、あなたの心を包む曲たちを収録したので、ぜひお手にとってみてくださいね。

 

 もっと、世界が優しくなりますように。

 もっと、あなたがあなた自身に、優しくなってあげられますように。

 

 宵部憂