最近チェキカメラを使うことがあって、いいなあ、としみじみ思った。  チェキってすごくシンプルなカメラだから、凝った画はなかなか取れない。どちらかというと、「その時の記録」みたいな、ある種のライブ感みたいなのがある。撮っ […]
わたしは歌いたかった 語りたかった、ヘッドホン越しのあなたに向けて。 わたしとあなたがいればそれで良かった。 大きなことなんてわたしの体力じゃできないから。 わたしは話したかった わたしの中と外の世界について。 こんなに […]
わたしはずっと、生まれてからずっと、物語のおかげで生きて、安らいで、学んできたけれど、同時にずっと物語に呪われ続けていたことに気づいてしまった。 わたしは物語を盾に、都合のいい理想を押し付けられ続けてきた。 古来より物語 […]
今日は改めて小説について考え込む日だった。わたしのこれまでの文章ってもしかして”描写”で、小説ではなかったんじゃないかと思った。薄々感づいては、まあ、実は、いたけど…… ”小説の言葉は、書き手が読み手に言いたいことを伝え […]
私にとって、曲も詞も自分で書いた「歌」は私のものなので、発表するとなったら自分で歌わないとしっくりこないけど、詩はむしろ逆で、自分で朗読するのがしっくりこない。自分の解釈や声が詩の自由を奪ってしまうような居心地の悪さがあ […]
音と音の間、あるいは音の裏、にある沈黙を聴くこと。この、ぜいたく。 私はいま、それにとても興味がある。 現代はもう、騒がしさは自由の象徴では、解放の象徴ではなくなったんじゃないかな。豊かさではなくなったんじゃないかな、ど […]
最近リュック・フェラーリが面白い。多分これから先、私は彼を北極星として創作を行っていくんじゃないかなんて思っている。北極星というのはつまり、必ずしも彼に従って、彼を目標としていくのではなく、ただ、彼がそこで光っていてくれ […]
創作をしていると、それも頭で考えて自分の上に何か積んでいく方式ではなくて、自分の中にすでに溜められたものをすくい取る形で創作をしていると、順調な時は畑を耕すみたいにふかふかな感触とその中で芽吹くだろう種の成長を想うのを楽 […]
私は、ここまで私として生きてきた過程で花開かなかった能力や感性やそのほか「私」に成り得た目を、フィクションの世界を借りて育て直しているのだと思う。 男だった自分、役者だった自分、戦える自分、そんな風に。 書くことで私は私 […]