わたしは作品とは歴史の参照点だと思っている。 歴史とは、その時代の流れでもあるし、その芸術ジャンルの歴史でもあるし、作家の個人的な人生でもあるし、人々の感情や意識や関心や精神生活の推移でもある。 そこに参照点を打つこと、 […]
痛さと芸術性は紙一重。 痛さは演技しているものを自分のものにしきれていないところから出てくるんじゃないか。   こうありたいっていう自意識、エゴ、印象をコントロールしようとする必死さが人に伝わってしまって、なんだか見てい […]
自分が何を言いたいのかに本当に集中できていたらきっと、人からどんな反応が返ってくるかなんて気にならないのだと思う。   この間久々にカラオケに行って、久々に頭を空っぽにして歌ったら、やっと昔の感覚を取り戻せた気がする。 […]
 祈るものがなくとも、作品を作ることはできるけれど。 自由を謳歌することへの歓喜さえあれば。  すなわち、芸術とは生の讃歌なのではないか?  生きて、世界に影響され、世界に影響することができる自由を、最大限喜ぶ行為、それ […]
 ふと見上げた空が美しすぎて、それを宝石や芸術作品や本や音楽のように手元に取っておくことができないことに、途方もない焦燥感を覚える瞬間があります。    この間ひさびさに実家に帰ったとき、わたしの心にそんな衝動が湧き起こ […]
 わたしが尊敬している友人が、わたしに「写真はやらないの?」と聞いてくれた。 わたしは、写真に関して、どのような美学がどうあるのかというのがよくわからない、だからあんまり意識したことがなかった、と答えた。 友人は「もしあ […]
 やりたい語り方と、語りたいことが噛み合っているのかどうか、というのを悩んできたけれども、実は無用の悩みだったのかもしれないと、最近思い始めている。  だって、語りたい内容をどのように語るかが変われば、確かに伝わり方は変 […]
 このブログには、変な方向に張り切ってずっこけたものから、青臭く思いこんで突っ走ったものまで、何もかもを書いている。そのときの気持ちに正直に。たとえそれがこう、頑張りすぎたものだとしても、当時の自分は頑張りたかったのだか […]
 今日はわたしの懺悔を聞いてほしい。  めちゃくちゃみっともないことした話。  卒業制作のことだ。  わたしは卒業制作で、すごいと思われたいあまり、作品を骨抜きにした。  つまり、一番言いたいことはあったにもかかわらず、 […]
 大学3,4年での制作は、わたしなりに色々と考えてやった結果ではあるものの、”本心を伝える”ということができなかった点で悔いが残っている。 「大学で芸術をやる」ということを、わたし自身から遠く離れ […]