昔から、多分こういうふうに感じるのは自分だけなんだろうなって感覚ばかりだった。それは独特の感性云々どころじゃなくて、人一倍許せないものや我慢できないものが多いことも含めてだったから、そんなに快適なことではなかった。
だからそういう感覚も全部、茶化した感じでしか零せなくなって、生き場所を失ったわたしの感性は窒息して恨みに変わった。
茶化したら人に伝えられるかもなって思えた上澄みの部分は、変わってる子、不思議ちゃん、電波って言われそうな色合いに変わっていった。
それはそれで綺麗なパステルカラーだなって思ったけど、本質的な悲しさは伝わってないなあとも思った。
だからこの曲は、明るさも暗さも混ぜこぜにして、極彩色の宇宙を描きつつもなんか自由で穏やか、みたいな、そういう空気に包まれたい気持ちを表したものなのかもね。
メルヘンだし電波だけど、そういう妄想とか空想って間違いなく現実から生まれるもので、現実から生まれた幻想や願望を投影できているという点では、むしろ何より地に足のついたものなのにな、って伝えたいです。
この曲はアルバム『神話的存在』に収録してあるので、気になった方は買ってね。
アルバム『神話的存在』
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ふわふわきらきらゆめゆめしたものを忌避する気持ち、わたしの中にもあったんだけど、そんな自分を吹き飛ばすように、あえてチープな音と可愛いめの声色を使っています。
可愛いだけじゃないっていう気持ちもあるから結局そんなしっかりぶりっ子はしてないけど。
夢見がちな自分を愛せたら、見える世界はきっとカラフルになるよね。