現代人の皮を被った白雪姫

わたしは歌いたかった
語りたかった、ヘッドホン越しのあなたに向けて。
わたしとあなたがいればそれで良かった。
大きなことなんてわたしの体力じゃできないから。

わたしは話したかった
わたしの中と外の世界について。
こんなにもわたしの中には綺麗なものがあって、
わたしが触れる外の世界も美しくって、
世界には綺麗なものがたくさんあるってことを。

わたしはただ楽しくしていたかった
わたしは自分の贈り物を喜んでほしかった
わたしはどんな時でも贈り物をしていたんだよ。
だってみんな大好きだから。
わたしの世界にあるものはみんな美しいことを知っているから。

でもきっと頑張りすぎたんだと思う。
頑張りが報われないことがこんなにも苦しいのは。

どうでもいいやつを作るのが難しいんだよ。

でもほんとうはもっと、自分にとって美しいものだけを愛したいかな
そしたらもっと楽になれるかな

ディズニープリンセスの中ではどうしてか白雪姫が一番好きって言ってたけど(まともにディズニーの白雪姫見てないのにね)、きっとわたしはもともと白雪姫みたいだったんだよ、
この世の生きとし生けるものみんな愛でできていると思っていて、好きになって、愛していて、いつか王子様が来てくれるのを信じていて(だったっけ?)、人の悪意にびっくりして、好き勝手やっているうちに周りを魅了して、色んな人に助けてもらっちゃう、のがわたしにとっての白雪姫。
きっとそうなりたかったし、もしかしたらもともとはそうだった。

きっとまだまだ身の丈に合わないものを背負ってしまってる。
ほんとは、ペンより重たいものも持てないのにね。