「一期一会」ーー「君は いないよ」ーー

 この曲のラストサビの前のサビ……っていうのかな、静かになるところの歌詞で、
「一期一会 ねえ一期で一度も会えない君は いないよ 触れることもできないから」
 っていうところがあるんだけど、

 歌詞の解釈は、聴いた人一人一人が、しかもその時その時で自分のことに引きつけて、いつでも自分のこととして聴いてくれたら嬉しいなって思ってるんだけど、
 一つの意味として、ここの部分ね、
 自分が自分を諦めちゃうというか、見限っちゃうというか、希望を捨てようとしちゃう部分なんだよね。

「一期一会」は、ずっと「わたし」が「君」に話しかけてる歌なんだけどさ、
 一つの意味としては、「わたし」も「君」も同じ人というか、
「君」はもう一人の「わたし」でね、
「わたし」のほうは、本望とか、忘れてしまった気持ちとか、そういうものを指してる。

 でさぁ、「わたし」は「君」に気づいてほしくて、何度も何度も声をかけたり歌いかけたり、ねえねえねえねえって願いを言ったり、いっぱいするのに、
 全然「君」は答えてもくれなくて、叶えてもくれなくて、気づいてもくれなくて。

 だから、もう「君」なんていなかったんだ、
 触れることすらできないんだ、
 願いなんて、叶わないんだ、
 って、諦めてしまいそうになる。

 この部分は、そういう展開の歌になってたりします。

 君に呼びかけても答えてくれない、どころか、「いないよ」とまで言っちゃうところが、泣けるポイントです。
 わたしは作者ですけど、ここの部分はいつも聴いててウウッってきます。

 ということを紹介したくてこの記事を書きました。

 自分の気持ちに、ちゃんと気づいてあげられてますか?
 こんなふうに、自分で自分のこと、ずっと無視してないであげてね。
 自分で自分に、色んなことを諦めさせないであげて。

 

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