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 わたしにとって、音楽を聴くことは、映画を見ることに等しかったんだって、ACIDMANの「白光」を聴いていて思い出した。

 最近は、情報過多な状況に慣れてしまっていて、なかなかそういう意識の使い方って思い出せなくなっていたけど、
 もう無理しんどいって感じで、今日はだいぶ1日の大半を寝転んで過ごしていたから思い出せた。

 目を閉じてイヤホンをして、音楽が流れ込んでくる。
 語りかけるように掻き鳴らされるギター、情熱的にリズムを奏でるドラム、その合間を自在に流れていくようで、実は曲の底を作っているベース。

 主にその3パートに導かれるようにして曲の世界に入っていったら、すっと歌が入って、その曲によって広がる世界に、歌詞が輪郭を与えてくれる。

 なんかね、自分が進んでいくことによって景色が生み出されていくカリブの海賊(もしくはイッツァスモールワールド)みたいな感じなの。
 曲の世界の中を、拍という流れに乗って小舟で進んでいく。

 ああ、子どもの頃わたしは、こんなワクワク感を持ってボカロ曲とかアニソンとか聴いていたよなあって、久しぶりに思い出した。

 再生して、イントロが流れ出した時から、どんな世界に連れていってもらえるんだろう、どんな楽器が何を語りかけてくれるんだろう、どんな歌詞でどんな色でどんな手触りの世界なんだろう、って、純粋にワクワクしていた。

 まったく忘れてしまっていたわけじゃないけれど、鮮やかさを取り戻せた感じなの。
 初めて聴く音楽に胸を躍らせていたあの頃の感覚を。

 また、素敵な曲が作れそう。

 

 今日は眠くて眠くて、何も手につかないような日だったんだけど、そんな日もこのことに気づくためにあったのかも!?
 だとしたら儲けもんだわぁ。

 今日1日、やる気もなければ前向きでもなかったんだけど、今はちょっとワクワクしてる!