本当に今の自分に必要な歌や言葉って、自分の声みたいに聴こえない?

 自分の空想上の声と、実際に聴いている歌が頭の中で溶け合って、自分の身体ぜんたいにびぃぃぃんって響く。
 自分の身体が世界そのものの容器になって、その世界の中に声が響き渡る。
 びぃぃぃんってだけじゃなくて、澄み切った音で。

 

 tricotに出会ったのはたぶん中学生の頃で、そのときわたしはTSUTAYAで邦楽ロックをディグるのが好きだったんだけど、
 何かの拍子に(店員さんのPOPのお導きかな)手にとって聴いてみたアルバムが、なんだかすっごく癖になっちゃって、

たぶん最初に聴いたのはこのアルバム? わかんないけど。
「爆裂パニエさん」はやっぱり鮮烈だった。
あと「Laststep」は、当時のわたしにトラウマ級の衝撃を残していった。

今も聴いた後情緒がおかしくなるもん。
楽器編成は全然違うけど、わたしの「泡沫の声(「哀と傷」収録)」という曲は「Laststep」から影響を受けて生まれました。もしかしたら「楽園にて」も間接的に影響受けてるかも。
それぐらいtricotはわたしを作ってるバンドです、vistlipに並んで。

 また別のアルバム借りてみたらやっぱり良くて、

確か「D難易度の変拍子」みたいなPOPが書いてあった気がして、それに惹かれて借りたの。
だからそれまで聴いたことがあったどの曲とも違って、
聴いたことないような音楽を求めてボカロを聴き漁ってたりした過去もあったわたしには衝撃で、
電撃が走ったみたいだった。

 このアルバム↓で完全に落ちました。

曲調も歌詞もそれぞれの曲の個性も、全部がずるいアルバム。大好き。
ってかtricotのアルバム全部好きだけど。

 tricotの、リード曲!!!って感じのゴリゴリ展開盛りだくさんメロディーラインもめっちゃ良いナンバーも、
 テクくてクールだったり盛り上がったりするオサレ曲も、
 心に染みてくるミドル〜スロウテンポの曲も、
 どれも本当に好きです。

 なんだろ、マスロックというジャンルに共通するところでもあるし、彼女たちの作風でもあると思うんだけど、独特の爽快感・疾走感とそれに伴う寂しさみたいなところも本当にシャブ。
 その寂しさの内容は、それこそバンドごとに違った特色がある気がする。tricotの場合は、ソリテュード(孤独)、自由ゆえの寂しさ、痛みを知りつつも疾走、みたいなものを感じます。
 だからこのブログの最初に貼り付けた「暴露」という曲にも、そういうものを強く感じるな。
 何かを吹っ切るのって、気持ちいいし爽快だけど、同時に痛みの記憶を思い出させられるし、でもやっぱり明るくスカッとしていて、みたいな。

 国内外でとっても評価されているバンドなので、どんどん広まってほしいな。

 わたしはこの曲↓とか、露骨に影響を受けていますね。それはもうとても露骨に。

 あ、元祖影響受けはこの曲でした↓

 この曲もかな。↓

 先の展開が予測もつかないような、聴く人の期待をいい意味で裏切って、予定調和を崩して撹乱するような、tricotのそんな作風に惹かれます。
「うんうん、こういう感じよねー」って、安心してんじゃねえぞッ!!!!!って度肝を抜いてやろ、みたいな気概を勝手に感じるのです。
 わたし自身がそういう気概でいろんな活動やってみたいっていうのもあって。

 vistlipは作風の安定感(でも曲ごとに個性は色々ある)が好きなので、わたしも自分の曲はあえて王道をいくパターンと、撹乱するパターン2つがあるなって思ってます。

 リリースのたびに期待通りのめっちゃ良い曲を届けてくれるけど、曲の内容ではいっつもわたしの期待を良い方向に裏切って、予測できないテクさを見せてくるところがもう、カッコよすぎです。

 彼女たちからマスロックというジャンルも知って、他にもお気に入りのバンドができたりとか、自分のお気に入りの曲調がわかったりとか。

 今のわたしを作ったバンドの一つです。