2019-05-05_文体について

今日は改めて小説について考え込む日だった。
わたしのこれまでの文章ってもしかして”描写”で、小説ではなかったんじゃないかと思った。薄々感づいては、まあ、実は、いたけど……

”小説の言葉は、書き手が読み手に言いたいことを伝えるための言葉でなくてはならない”
と、わたしの愛読の本に記してあった。
わたしは久々にその本を読んだので、目から鱗が落ちる思いだった。今さら気づくとは……

わたしは登場人物の感情を断定すること、説明することを恐れて、持って回った言い方をしてしまっていたのだ。行動の内容について説明するのに言葉を使いすぎたり、それでいて肝心の感情についてははっきりと述べなかったり。
確かに現実世界では、他人の気持ちはあくまで仕草や雰囲気をうかがい見て推察することしかできないけれど、物語とは、語り手とは、そういう現実とは違ったルールの上で存在している装置であるのに。

だからわたしは視点を登場人物に寄せすぎて身動きが取れなくなったり、語り手ではなく登場人物を演じようとしていたりで、うまく書けなかったのか、と納得して、ひとり唸っていた。

わたしは昔から空想の世界で遊ぶことが好きだったので、空想と一体化してしまうことができる。それはそれで大事なことだろうけれど、わたしは語り手としての振る舞い方を知らなかったのだ。

明日からの目標は語り手のやり方を身につけることだ。えいえいおー。