物語には、昔から、どれくらい昔からかと言うと神話や民話や伝承レベルの昔から、ある程度決まったパターンがあります(厳密に言えば、神話や民話や伝承を研究した人がいて、その人たちがそれらから幾つかのパターンを抽出してきたわけですが)。
そのパターンの中でも、今回言いたいことに特に関係しているのが、
" 主人公は死者の召喚を受けて冒険に旅立つよう動機付けられるが、 一度はそれを拒絶する "
というくだりが、これらの物語にはほぼ必ずと言っていいほど存在する、という点です。
ここでの主人公の葛藤が、物語をよりドラマティックにし、また、主人公を共感可能なキャラクターにするのです。
ここからははっきりしたソースのない話になりますが、わたしはここに、” 人間とは、いつまでもぬるま湯の、見慣れた景色の中に居たい生き物なのだ ” ということが表れていると思っています。冒険を避け、最初の村に居続けようとする精神です。マサラタウンにさよならバイバイしないやつです。
わたしもそろそろ ” 使者 ” から迎えが来るので(とってもリアルでプライベートな事情なので、まだ詳細は一切明かせませんが)、やっと、というか好い加減、なのかもしれない、冒険をスタートさせなければならないようです。
今まで、わたしはずっと召喚を拒否し続けてきました。拒否していたから気付いていなかった、あるいは使者が途中で道に迷ってしまったかで、呼び出されていることにも気付いてきませんでした。
今回こそ決定的な時になるのかもしれません。何が起こるのか、もしくは何も起きないのか分からず、ワサワサしています。