巷では、CD不況だ、音源は売れない時代だ、とまことしやかに囁かれているようですが、
宵部庭国ではそんな巷は関係ありません。
ということで、湧いてしまったアイデアがあります。
シングルを作りたい! と。
価格は1000円ぐらい、スリムケースでいきたい。
よく考えたら、A面曲が発表されるたびにワクワクしていたんですよ。
特にvistlipのファンになってのめり込んで夢中になっていた時代ですね(高校時代以降ちょっと離れていたんですけど、最近じわじわと再燃してきて、この「シングル作りたい!」というひらめきと同時にゴオッとなりました。今度はV系シーンごとのめり込みそうです。Cure買いました)。
「ワー新曲だ!」ってなって、MV見て「ほうほう」って。
もう大興奮。アツい気持ちでいっぱいになって、「ギャーーーまたいい曲作るううう!!!!」って。
そして買ってカップリングや特典もろとも聴きたいという気持ちでワーッてなるなって。
実は、ここにも貧乏性が存在していたことに気づいてしまったんですね。
「一枚でいっぱい聴きたいからアルバム」っていう。
は、恥ずかしーーーーーーっ!!!!! Σ(((((°◇°;)))))
ホント、吐くぐらい恥ずかしいよ……音楽やってるのにさ……ゲロゲロゲロ……
確かに、小学生や中学生の時はお小遣いもそんなにあるわけじゃなかったから、出来る限りいっぱい曲を聴きたくてそうしていたんですよ。
でも、アルバムに収録されてない、カップリングにしか入ってない曲もあったからウギー!ってなったりして、わざわざTSUTAYAオンラインから旧譜のシングルすら借りてたの、めちゃくちゃ懐かしいし、当時の自分が愛おしい。
そんで、vistlipで一番好きな曲はシングル「OZONE」のカップリングの「TWISTER」なんですけど。あれは下手したら人生の中で一番好きかもしれないです。悲しい曲じゃないのに、むしろ軽やかで可愛い曲なのに、聴いてると愛おしさで涙が出てくる。
そんな曲にも、シングルを借りたから出会えたわけで。
「特典欲しいから、いくつもあるバージョン全部買う」オタクの気持ちが、やっと理解できたんですよ。遅い。
好きなら買うってこういうことかーーーーーッッッ!!!!!
推し活って良いね。
それにこっちとしても、一曲一曲作り込むタイプの人間、ゆえにアルバムになってようやくマネタイズできるっていうのは厳しくてですね。
やっぱり昔から使われてる方法っていうのはそれなりに意味があるから残ってきてるわけで、シングルってすごいやり方だったんだな……って、気付きました。
A面曲をメディアの形でコレクションできるだけでなく、どんな装丁でどんなカップリングで……って、ちゃんと「作品」が手に入るんですよ。
しかもかなりの頻度で。
しかもかなりお手頃価格で。
やっっば!!!!!
こんなの買わない手はないのに!!!!!
しかも好きなアーティストの応援になるっていう!!!!
買わない手はないじゃん!!!!
なんかどっかで、CDとか音源って、ジャーナリスティックなものっていう概念があるのかもしれないです。わたしの中にっていうより、世間にあるような気がします。
ジャーナリスティックなものっていうのはつまり、使い捨てとか、その場限りのものというか。
何度も聴き返すようなものじゃないというか……いや、聴き返しはするだろうけど……時代を作る一部で、時代が変われば廃れていくもの、みたいに。流行りがあるものっていうか。
でも、お気に入りのものに流行りなんて関係ないですよね。復刻版、永久保存版、みたいなものになっていけばいいのに。
昔は、曲を聴くためにはCDが必要だったから買う、っていう感じだったと思いますが、
今は曲を聴くのにCDが必要じゃない時代じゃないですか。YouTubeもある、Spotifyもある。
じゃあ音源には価値がないのかって、それは全然違うと思うんですよね。
音源には「コレクション」という価値があるわけで。
わたしはとてもとても根暗で、音源でアーティストやバンドを知ったら、応援しにライブに行くよりも、音源を集めて、自分だけの王国、自分だけの宝石箱を築きたいんですよ。音源やメディアや、気に入ればグッズを買うことによって応援したい。
人と関わるのがすげー嫌いなのと家の外にあんまり出たくないのと体力がないのと大きい音が苦手なのとで、ライブ参戦には消極的なんですね。(今は、なのかもしれないですけど)
それに、わたしがそのアーティストのことを好きになる好きになり方は、そのアーティストに魅力を感じる視点は、他のファンの方と少しずれてるかもしれないとも思うから、ファン同士の交流とかもむしろできるだけ避けたいぐらいで。
そういう人でも、好きなアーティストを応援できる方法が、CDやDVDの発売で、それってとても楽しいことだったんだなって、やっと思い出せました。
今はコロナ禍もあって、音源はプロモーションと割り切ってライブで稼ぐ、っていう方法をとっていた音楽業界は大打撃を受けていると聞きます。
もちろん、ライブができるようになったら最高だと思うんです。わたしが参戦するかはともかくとしても、好きなアーティストには思いっきり演奏を楽しんでほしいですよ。彼ら彼女らを愛する人たちに囲まれて、最高の音楽を奏でてほしい。
でも、何が言いたいかっていうと、だから、この状況だから、音源の価値を見直さないといけないんだなってことです。
新聞だと思っていたものが、実はバイブルだったかもしれないってこと。
ネットの情報と違って、形あるものは埋もれない。
音源メディアは思い出を形に残せる大事なものなんだって思います。
この考えもオールドファッションだって言われちゃうのかもしれないけど、わたしはそれが好きなんだからしょうがない。
我が庭国ではわたしが基準なのです。笑
というわけで、これからはシングルも出していこうと思います。
カップリング付き、スリムケース、1000円、音楽配信サービスとかで配信もする。
A面曲をバーン!とMVつきでYouTubeにもあげる。
そんな感じで行こうかと。
で、溜まってきたらアルバムに収録もしていくと。
それはそれとして、アルバムの良さは10曲とかそのあたりの曲数で世界観やストーリーをしっかり作れるところなので、アルバム用の曲とかも視野に入れていきたいんですけれども。
「こんなコンセプトのアルバムを作りたいからこんな曲を作る。でもそれをまずA面にしてシングルを作って……」
つまり気持ち的にシングルカットっていうね。
うん。これからはもっとフットワーク軽くマネタイズもしていくぞ。
そしたら買う人もフットワーク軽く買えるような、城壁は高いけど入国しやすい庭国になれそう!
ということで、これからも宵部憂をよろしくお願いします。
でも、今すでに予約受付中のアルバムもあるので、よかったら見てってください。
それで気に入ったら買ってみてね。
……わたし、こんなに音楽のことが好きで、こんなに音楽のことをちゃんと考えてたんだな。
自分でも気づいてなかった。
これからも音楽頑張っていこう。
宵部憂