ブログの書き方を変えてみた。 わたしは多分、こっちのほうが性に合っている。 わたしは、詩や神託のような言葉や声の響かせ方をするのが、きっと、得意だ。 自分の歌は、祝詞や呪文だと思っている。 あるはずがなかった世界をみせる呪文。 だから、こっちの書き方の方が、きっと性に合っている。 しゃべる口調よりも詩の口調の方が? そんな感じ。 自分が心から納得したことこそ、詩の声で奏でたいからだろう。 何かを語るのにたくさんの言葉はいらない、とも思う。 言葉を限定するから、一つ一つの言葉の力が強くなる、というのは大きい。 マクルーハンだったか、まだ言葉が文字ではなく、声として力を持つことが多かった時代には、そして演説の内容をそのまま書き記すということが難しく、言葉が発されてすぐ立ち消えてしまうような時代には、賢人たちは己の主張を格言に込め、そこにたくさんの光を屈折させて集めるが如く操っていたと云う。 言葉がプリズムというわけ。 プリズムのような言葉なら、それは当然、強い力を持っているのだろう。 あとは、詩の言葉を使うことは、一歩引いた、一段高い、視野の広い、落ち着いた視点に立ち返って、自分を見られることでもあるから。 巫女みたいな、言祝ぎの、生死や人生レベルの神秘を感じている自分に戻れるから。 詩の言葉は、目に見える現実から、目に見えない感覚や真理を抽出する言葉だ。 それにね、単にしゃべる口調で思いの丈を吐露する以上に、気持ちいいものがある。 きっと、自分の中で渦巻くものを、ぎゅっと濃縮して、それを排泄できるからだろう。 書く時間をゆっくり味わえるのも良い。 そんなわけで、この書き方を気に入った。