ほんとうに大切な気持ちって、子どもの頃に押さえ込んで、宝箱の中に封じてしまった、あのキラキラした気持ちなんじゃないかなって思う。
あの時は、知らないことがたくさんあったけど、
それ故に世界は夢と驚きに満ちていた。
それがいつの間にか、とても狭い範囲内で生きていくようになった。
それが大人になっていくことだと思ってた。
心躍る出会いも別れも冒険も、
本やアニメや漫画やゲームの中にしかないものだと信じるようになった。
でもさ、本当にそうなのかな。
あの時の中に封じた気持ちは、
本当は今だって宝箱の中で光り輝いていて、
ずっとわたしたちを待っているのかもしれないよ。
その気持ちに気づいてしまったら最後、いてもたってもいられなくなるから、一大事になってしまうから、その箱を開けるのも、その箱に近づくのすら怖いけど、
あの気持ちは封印を解いて欲しそうに、窮屈そうに、
ゴトゴト、キラキラと、宝箱の中から音を立てている。
今にも弾け飛びそうに。
ねえ、それを迎えにいかないの?
いつまでだって、あの子は待ってるんだよ。
あなたが迎えに行ってあげたら、
きっと今からだって、冒険は始められる。
宵部憂 3rd Album「神話的存在」
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諦めたら、切ないままで終わっちゃうよ。
もともとは楽しい衝動だったんだから、
一緒に旅をしてあげて。
あなたの旅が、美しく、感情豊かで、鮮やかなものになりますように。
宵部憂