突き放すような格好良さ、理知的さだけでなく、居心地の良さや包み込む感じを重視したアートというのもまた一興だと思うのです。
 作品世界の中に自分が入り込めることを、心地よく思えるような。
 そんな風に作品にいだかれながら、感覚と思考を刺激されて、色々考えさせられるし感じさせるような、そういうものを作るのが、わたしの理想だし、わたしの得意分野なんじゃないかとも思ったりします。

 わたしは、音も使いますが、やっぱり中心的には声と言葉と語りで魅せる人間なのだと思います。音は、そんなわたしの声と言葉と語りがうまく響く”空間”(もしくはそれって”舞台”って言ってもいいのかもしれません)を作ってくれるものなのかも。

 そんな風に、鑑賞者が作品の世界に心地よく入っていけるような、雰囲気としてはローカルな感じになると思いますが、そういう作風がわたしの良くも悪くも持ち味なんだろうから、それには降伏するしかないし(自分からそういう「土臭さ」「やぼったさ」、よく言えば「温かみ」にもなる、みたいなのを抜き取ることって多分できないんだろうなって。だって結局そういうのが落ち着くわけだから。無理やり冷たくしようとしても落ち着かないんですよ。そういうのが得意な人はもっと他にいるだろうし)
 その持ち味を強みにするのも弱みにするのも、わたし次第ってことです。
 じゃあ強みにするっきゃないよな。

 ということで、作者も鑑賞者もラグを敷いた床に直座りで、ランタンの明かりに照らされながら聴くような、そんなヘールシュピール+プレゼンテーション(パフォーマンス)を作りますので、乞うご期待。