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 未来がどうとか、社会がどうとか、将来がどうとか。

 そんなことより、わたしは、ただ今この瞬間を、今日が来て明日が来て、すやすや眠ってうーんって起きる日常を、
 穏やかに、のびのびと、自由に、平和に、何にも怯えることなく、キョロることなく過ごしたいと思っていた。

 わたしは、学校や家という空間を、つまり誰かがいる空間を、いつ弾が飛んでくるかわからない紛争地帯の様に感じていた。

 自分の身体に任せたら、自分が全く動かなくなるんじゃないかと怖かった。

 でも実は、そんなことはないのかもしれない。

 無理やり体を動かすのも、キョロるのも、やめにしたい。

 いつも内心おどおどしていた自分が、あんまりにも不憫に思えてならない。

 もう、今度こそ、マイペースで在りたい。

 

 宵部憂