ほんとうはずっとずっとずっとそこに居たのに、わたしが見ないふりをして、軽んじ続けてしまっていたきみへ。
拝啓 わたしのイド様。
ずっと、
今までずっと、
とてもつらかったということ、
とてもこわかったということ、
今も、ずっとこわくてしかたがないということ、
それを、
無かったことにしてしまって、
ちゃんと取り合わずに、
大したことじゃないだろなんて笑ってしまって、
本当に、
本当に、
ごめんなさい。
謝っても、謝っても、許されないことを、
わたしはしてしまった。
それを「トラウマ」と名付けてはいけないと、
わたしは、貴方にひどいことを言い続けてきた。
そんなものは無い、って見ないフリをして、
全然見当違いの方向に走ってきたね。
ひとりで。
馬鹿だった。
本当にごめんなさい。
もう、こんなこと、絶対、二度としないから。
って言っても、信じないよね。それでいい。
貴方の本当に言いたいことを、
わたしだけは聴いてあげられるように、
がんばるから。
こんなこと、本当に何度も繰り返してきてごめんなさい、いい加減辞めるから。
だからもう一度、わたしと生きてくれますか?
やさしくなりたい。
ほかでもないきみのために。