”自分のペース”がやっと取り戻せて、グラグラしていた足元がしっかり地面を踏みしめられるようになってきた気がする。もしかしたら、これまでの世界に対する不信感は、自分が自分に合った速度で自転できていなかったからだったのかもしれない。誰かを追いかけすぎて、何かに追いつこうと走り続けていて、自分を自分で守る力が枯渇してしまっていたから、常に何かに怯えていたのかも。
今こうして一つ何か薄黒い雲から抜けたような状態になると、途端に前の苦しみを思い出すのが難しくなる。いや、もしかしたら知らず識らずのうちに思い出すのを拒んでいるのかも。今はまだ、客観的に思い出すことなんてできなくて、思い出したらその時の気持ちに戻ってしまうんじゃないかと危惧しているんだろう。
ともあれ、だいぶメンタルが安定した。
常に何かと戦っていなくて良くなった。私が今まで信じていた強さは幻想だと、そういう風に強くなる必要はないことに気づいた。長い道のりだったけど、ここで私はようやく、だれかから与えられた教科書どおりでない自分のやり方というものを探せるようになった気がする。
これはとっっっっっっっっっっっっても大きな進歩だ。自分で自分をお祝いしたい。それから、自分を元のペースに戻してくれるJohn Schneidermanのリュート音楽に心から感謝を捧げたい。
というわけで、何か祝いの記念碑的なものを作るなりなんなりしたいな……