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 大学3,4年での制作は、わたしなりに色々と考えてやった結果ではあるものの、”本心を伝える”ということができなかった点で悔いが残っている。

「大学で芸術をやる」ということを、わたし自身から遠く離れたことのように、つまり適応するべき技術や文化があるものとして考えすぎてしまったせいで、自分の中に渦巻いているものをぶつけることができなかったのだ。
 要するに頭でっかちになってしまったのである。しかも、身体の部分に何もないわけではないのに。

 誰に対しても本心を伝えて良いのだと、わたしはこの苦い思いを通して、やっと悟った。

 勉強することも大事だが、それ以前に、自分を見つめることが大事だ。
 自分を見つめて見つけたもやもやしたものを、勉強して言葉にする。その繰り返しでしかないのに。