自分の外の世界の面白さに反応して物を作る人が、私の周りには多かったので、自分もそうするべきだと思っていた。
けれども私にとってそれは、身体ではなく、生み出す器官からではなく、頭で物を作ることだったので、自然なことではなく、いずれ限界の来ることだった。
何より、そうして物を作っていると、自分が今どこにいるのか、何をして、何を感じて、どれだけ消耗しているのか、自分で理解することができない身体になってしまうから、とりあえずやめてみようと思った。
今は自分の肚の底から浮かび上がってくるものを作っている。
いつか底が尽きる日が来るのかもしれないけれど、その日はその日で楽しみでもある。