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 わたしはだいぶうまくやった方だと思う、うまくやろうとしたというか。
 人を恨んでも恨まないで済むやりかたを探して、恨み続けることはしなかったし、
 どんな時でも自分で希望を探した。
 他人が自分の期待通りじゃなくても、他人を責めることはしなかった。
 人に期待なんてしてない。

 こんなにがんばったからたすけてよかみさま。

 たすけて。

 

 この世は、見方によっては天国にも地獄にもなるだろう。
 人生は、神ゲーにもクソゲーにもなる。
 意味わかんないぐらい理不尽なことも、泣けるぐらい尊い至福も、モザイクアートみたいに、この世界には散らばっていて、どちらにより目を向けるかでしかない。

 どんなに辛いことばかりでも、未来なんてなくても、
 それでも希望を信じて生きていくしかない。
 それでも意味を見出して、
 自分に無理やり言い聞かせてでも救いはあるって信じ込んで生きていくしかない。

 そのために人は夢を見る。
 人はパンのみで生きるに非ず。

 

 だからね、ぶっちゃけ、わたしはずっとそうしてきたからさ、
 自分には生きる価値がないって自分で言ってしまう人にどうしても腹が立つ。

 自分自身が自分に生きる価値を認めなければ、そりゃ、価値なんてないもの。
 生きてる意味は他人がくれるものじゃないから。
 生きてる意味を他人が保証なんて、逆立ちしたって誰もしてくれないから。
 そこまで面倒見てもらえるわけない。
 どうして戦わないのって思う、
 自分のために。
 自分の生のために。
 自分の幸福のために。
 誰に迷惑をかけようが、誰に指をさされ鼻をつままれようが、幸福に生きてる奴が勝ちだ。

 そんな迷惑で幸福な人を、わたしはずるいともひどいとも思わない。
 そういう人はただ幸福なだけだ。
 何の罪もない。

 

 わたしが何を言っても、何を歌っても、広く伝わることはないのかもしれない。
 ほとんどの人が理解できないかもしれない。

 それでも歌い続けるしかない。

 根気強く。

 何にもならなくても。

 磨き上げれば何かになるかもしれない。

 確証も、保証も、勝算も、何もないけど。
 そうしていくしかない。

 

 わたしは生きなきゃいけない。

 でも、どうやって?

 この先どうやって生きていけばいいの。

 現実的な案なんて何もないよ、あるいはとうに全て試したよ、心を殺してでも。
 それも、うまくいかなかったけど。

 あなたが思いつくほぼ全てを試した。

 だから、夢みたいなことでも信じて試すしかない。
 自分を守るにはそれしかないの。

 わたしは何にも屈しない。
 わたしを守れるのはわたしだけ。
 わたしが分かるのはわたしだけ。
 わたしの魂だけは守り抜いてみせる。

 

 だからあなたもわたしを守って。