わたし、何者でもない。
ずっと何者かになりたかった。
なりたいってか、何者かであるかのように生きてきた気がする。
なんか、自分にはそれだけの影響力っていうか、力があるような気がして。
その分、責任がある気がして。
立派になる前から立派に生きていこうとしていた、ずっと。
別にそれは悪いことじゃないと思う。

だって、みんなと同じようなことができないから。
どの集団にいても、必ずはみ出てしまう。
だからって、それって単純に場が合ってないし自分がそういう気質じゃないだけで、場の作り方が悪いって言う気はそんなにないの。
まあ、色んな考え方で生み出された場があればいいと思うし、協調性協調性って他の人と同じようになることを学ばせる環境よりは、のびのびできる環境がいいと思うけど、どんな環境ならのびのびできるかにも個人差があるしね。
「みんな」に溶け込むことができないなら、せめて何者かになりたかった。
だってそうじゃないと、おかしいじゃん。
溶け込もうとしても溶け込めなくて悲しい思いもいくらかしてきたしさ、窮屈で我慢することなんてしょっちゅうだし(しなきゃいいのかもしんないけど)、だったらせめて自分の居場所は自分で作って好き勝手やりたい。
そうしないと、ほかにどう生きていったらいいのかわかんない。
でも、「どう生きていったらわかんない」って考えることがないって人もいるんでしょ?
そっちのほうがわたしからしたら想像できない経験だけど、そっかぁ、って思う。
何のために生きるのかは、悩んでても悩んでなくても、いつも気になってる。
いつかわたしも、心からわたしの理想というか、わぁって思える満たされた未来がやってくるのかな。
今だって結構満たされてるけど、物質的にも満たされたいしさ。
ほんとうの自分とはまた出会えた気がするけど、こっからどうすればいいんだろ。
まだわからないけど、日々を過ごしています。

いつか、どこにも馴染めない、どうしたって突き出してしまう、強欲な自分のこと、好きになりたいな。
自分に自信があるんじゃなくて、自分を殺して生きていくのに耐えられないだけ。
ほんとうは、あんまり自信なんてないんです。
それはきっとこれから身につくものなんだ。