あんただけじゃないよって、
 友達同士で言い合うだけじゃなくて、
 こうやって見えるところで言うと、
 もっと色んな人を勇気づけられるよなって。

 そのためには、わたし自身「こんなことを思うのはわたしだけかな」とか、「こんなこと言ったら何て言われちゃうかな」とか思うようなことを書くのが一番手っ取り早い。

 わたしだって、こういう検索すればなんでも出てくるようなところで、「そんなふうに考えるのはあんただけじゃないよ、わたしもだよ、だから不安にならなくても大丈夫だよ」っていう情報に出会いたかったもん。かつて。昔からずっと。

 だからわたしがそれになるんだ。

 

 でさ、「あんただけじゃないよ」って、「だからあんたも我慢しなさい」みたいなニュアンスで使う人もいるけど、
 それで傷ついてきたけどさ、
 今は「じゃあこの人も、わたしの世界に、わたしの未来に引き込めるな」って考える。
 その人だってわたしの共犯者なの。
 心の底ではわたしに惹かれている。
 わたしに世界を変えてほしいって思ってる。
 そう確信することにするわ。

 どんなカリスマだって、最初は勘違い野郎だったの。

 一番有名なのはライト兄弟かな?
 偉人の逸話はあんまり知らないんだけど、ライト兄弟だったらわたしも知ってる。
 人間だって空が飛べる世界になったのは、彼らのおかげだよね。

 反対する人ほど、実はそんな未来が来たらいいって思ってるのかも。
 だったら、口説けばいいだけだよね。

 最初は口だけでもしょうがないよ。
 でも、口だけで自分の「こうなりたい」を言うこともできない奴は、叶えることもできない。

 それに、言うだけでも結構楽しいし、
 人も本当はそういう話聞いてて楽しいと思うんだ。
 じゃあ、元手ナシで楽しくなれるんだからお得じゃん。

 そりゃ、恥ずかしいし怖いし不安だけどさ……
 わたし別に失うものとかもないし、やってみるだけやってみるし、言ってみるだけ言ってみる。

 言って、考えて、やって、休んで、を繰り返す。

 そしたら意外と、できないことなんてそんなにないのかもね。

 

 宵部憂