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 わたしの尊敬する人のインスタライブを聞いていたら、発信をする時の拡散力--というか、声の大きさを鍛えるには、「この世の果てにいる自分に声を届ける」のだと言っていた。
 自分に最も近いのも自分だが、自分から最も遠いのも自分だと。自分から最も遠いところにいる自分に向けて、「聞こえますかー!!!!」と言葉を放つのだと。

 わたしは頭の中で、砲丸投げを思い描いた。
 わたしは実際に砲丸投げをしたことはなく、せいぜい体力テストのハンドボール投げぐらいだし、ハンドボール投げで出したことのある最高記録は11mだったような気がするが、言葉や息の飛ばし方に関しては少々心得がある。合唱をやっていたし、本音を言う弾丸の飛ばし方はかなり鍛えてきたつもりだ(もともとが切れ味が悪いので、まだまだだとも思うが)。
 でも、まだまだ伸ばせるな、と思ったし、人を撃つためではなく、キャッチボールみたいに自分に届くように言霊を発することも、もっと「とんでけーーーーー!!!!!!」とやる必要があるな、とわかった。
 こう書いていくうちに砲丸投げからキャッチボールになったが、要するにボールを投げる感覚なのである。

 おそらくわたしには、相手(そもそもそこに自分以外の「相手」を思い描くこと自体がずれていた)がボールをキャッチしてくれるという発想がそもそもなく、だからボールを投げるという発想にもならなかったのだろう。だから、弾丸やナイフのような比喩で受け止めていたのだ。いや、時に人に弾丸やナイフのような言葉を向けることは、自分を守るため、そして自分の力を取り戻すために必要なことだ。しかしそれは、私的なコミュニケーションの中でするから意味があることで、こうした発信の場にはそぐわない。だって攻撃的なインフルエンサーとか無いじゃん。

 わたしはこれからキャッチボールを楽しむのだと思う。現実のキャッチボールでも、相手との距離が遠いことを、今度は楽しめそうだ。今までは、絶対届かないじゃん、落ちるじゃん、相手のこと球拾いに走らせちゃうじゃん、って思っていた。でも今は、それでもわたしの「とんでけーーーー!!!!!」の力を、腕力を信じ、伸ばしていきたいと思う。

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2021/08/08新曲「宇宙的メルヘン紀行」
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